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桃色万年筆
桃色万年筆
皆様、はじめまして。早乙女 淫娘(サオトメ インコ)です。
ここでは官能小説や日々の妄想、男女の体(SEX)について想い描く私の“ドスケベ”を綴ります。
好きな獲物は情熱的なモッコリ男。嫌いな獲物は何も言わずにイク男。
どうぞよろしくお願いします。世界中がエロスで潤いますように...

ホウロウ  其の二

11/04/30

人の間に会話はなかった。

雅之の踵が地面を擦る音、彩のヒールがアスファルトを打ち付ける音だけが互いの耳に入ってきた。

二人の歩く時間はとても長い時間のように思えた。

やがて、咳払いをひとつして雅之が会話を始めた。

「彩ちゃん、何かあったの?俺は今、不思議な気分だよ。若い女の子がいきなりあんなことを言い出すなんて、俺には理解出来なかった。」

遠慮がちに横目でそっと彩を見ると彩の視線はしっかり前だけを見つめていた。

「彩、悩みなんてなにもないよ。どうしてそう思ったのか雅之さんの気持ちが分からない。」

最近の女の子はみんなこんな感覚なのかなと雅之は思うことにした。

「あの‥俺とホテルに行くということはどういうことか、彩ちゃんも子供じゃないから分かると思うけど。えっと‥その‥何があっても後悔はしないでね。」

「どういうことか、分かってないなら初めからホテルに行きたいなんて言わないよ彩。」

しどろもどろな態度の雅之とは逆に彩の言葉に恥ずかしさや躊躇はちっとも感じられなかった。

一方的にギクシャクした空気を感じていた雅之だったが、彩の態度と言葉を聞いて余計な事を考えるのは止めにした。

ここからホテルまで遠くはなさそうだったので二人はこのまま歩いて行くことにした。

「そうだ、恥ずかしい話、財布にお金があまり入っていないんだ、近くのATMに寄ってもいいかな。」

雅之の問い掛けに「ええ、もちろんっ!」

彩は口角を上げた。

「確か、この辺だと思ったんだけどなぁ‥」

雅之はキョロキョロと辺りを見渡している。

人通りのとても少ない場所だった。

「この辺はあまり来る機会がないからうる覚えなんだけど、確かこの近くにATMがあったはずなんだ。」

少しばかり歩くと記憶通り道路沿いにポツリと建っていた。

一見、古くて動いてなさそうだったが、中の照明がチカチカと点いているのが確認できた。

「よかった、ここでおろせるよ。少し待っててもらえるかな。」

そう言って雅之は入っていった。

ガラス張りのボックスは膝上から頭までを隠す範囲ですりガラスになっていた。

必要な金額を計算した雅之は古い機械にカードを入れて暗証番号を押した。

ーゴキボウノキンガクヲニュウリョクシテクダサイー

古いATM機から女性の割れた声がアナウンスされた。

「えっと‥金額は二万円っと‥。」

ージジジ‥ジジジジ‥ー

お金を引き出す音がボックス内に響いていた。

すると、、

【ガチャ‥!】

ボックスの扉が外側から開けられた。

「えっ‥?」

考える隙もなく、雅之はボックス内の壁際へと追いやられた。

「彩ちゃんッ?!」

言葉を発した瞬間、雅之の口は彩の口によって塞がれた。

「ん‥ぐッ‥‥」

悶えるように身をねじる雅之の体は彩の体によってしっかりとガードされ逃れることはできなかった。

彩の舌がどんどん雅之の口へとねじ込まれていった。

雅之は抵抗してみるが本来の力は出なかった。足をバタつかせ腰も完全に引けていた。

それでも彩は唇を離そうとはしなかった。

絡み合う粘膜は雅之の言葉を遮り官能の音をボックス内に響かせていた。

互いの唇が離れると雅之は興奮したように大きな声を出した。

「ちょっ、ちょ、ちょっと!どうしたの?彩ちゃんッ!!」

「ここでいい‥ ねぇ、だして‥」

雅之の言葉を待たずに彩の頭の位置が急に下がった。

コンクリートの上に膝をついた彩はそそくさと雅之のベルトをはずし慣れた手つきでボタンに手を掛けると片方の手でジーンズのチャックを下ろした。

「ここじゃ、マズイよ‥、」

どうしていいか分からない雅之だったが拒絶する感情は沸き起こらずなんだか妙な気分になっていた。

彩はチャックを下ろすとパンツ越しに正直な膨らみが露になった。

無言の彩は何も言わずに人差し指を這わせて上下させた。

鼻息が荒くなっていく様子を見た彩は雅之の瞳をじっと見つめたままパンツを下げた。

むき出しになった塊は中途半端にしだれかかっていた。

彩はそれを手に取ると優しくまさぐりはじめた。

「ほら‥こんなになっちゃったね‥」

壁にもたれた状態の雅之はまさぐられる様子を見ながら下半身がさらに興奮していくのを感じた。

彩の動作は次第にエスカレートし、唾液をたっぷりと含んだ柔らかい舌先が雅之の割れ目にチロチロと入り込んできた。

一瞬"ビクリッ"と雅之の体が反応し半透明の滴が先端から溢れ出てきた。

彩はそれを唾液と絡め合わせると口中に含み一気に音を立てて吸い込んだ。

ーズズズッ‥ジュル‥ジュル‥ー
「あっ‥ッ‥ うっ‥」

雅之は目を閉じると、どこかへ吸い込まれていくような感覚がして、目眩のようにクラクラと脳内が揺れていた。

無意識に彩の頭部を両手で押さえそのまま前後させた。

自然と腰も動き、根本まで絡み付いた舌は固くなった肉棒を喉の奥まで吸い込みネチャネチャと音をたてていた。

「あぁ‥っ、ハァ‥ハァハァ‥ハァ‥彩ちゃん‥気持ちいいよ‥」

雅之の言葉を聞いて彩の動きはさらに激しくなった。

舌を裏筋にぴたりとあてがい、頭を前後に動かし無心で乱れ始めた。

「ねぇ、彩の口の中に出して‥」

「えっ‥!で、でも‥」

「いいから!出して‥!」

「ホッ、ホントにいいのかな?そんなこと言われたら俺、興奮してきたよ‥あぁ‥ッ‥」

一心不乱に意識は下部へと集中し絶頂の瞬間を待ち構えながら彩を見下ろした。

ージュッ‥ズズ‥ジュパッ‥ジュパッ‥ー

「あぁ‥彩ちゃんイキそうだよ‥イクよ!ホントにいっちゃうよ!いい?いい!? あっ、イクぅーッ!うっ‥うっ‥っあぁーーーッ!‥」

ードピッ‥ドピッ‥ドクッ‥ピュ‥ー

彩の咽喉に熱い精液が注がれた。

それは喉元を通り抜け食道気管へと流れた。

ーゴクッー

彩は飲み込むと右手で口を拭った。

「ゴメンね‥彩ちゃん‥こんなところでこん‥」

雅之が言い終わる前に彩は勢いよく立ち上がった。

彩の視線は横のATM機に吸い寄せられていた。

体制をくるりと変えると、左手でお金を鷲掴みにし右手で勢いよくドアを押して飛び出していった。

状況を把握できないでいる雅之は信じられない表情で呆然と立ち尽くした。

ゆっくり閉まる扉の取っ手には唾液と精液が混じった手形がくっきりと残っていた。

─────つづく─────
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